お知らせ

FJTA新ガイドライン進捗状況について

涼風の候
皆様におかれましても未曾有の災禍の中、大変なご苦労をされておられることと案じております。

さて、先に政府が行った緊急事態宣言の解除を受け、私共FJTAは会員の皆様だけでなく、タンゴ愛好家の皆様の指針となるよう、当時政府から発信していた情報を基に、独自のガイドラインを作成し公表してきました。(本年5月28日)

その後連盟は、内閣官房HP上の業種別ガイドラインに載せられるよう、6月から新たにスポーツ庁と公式なガイドライン認定の作業を進めています。
しかしながら、コロナ禍の混乱と申請者の過多によりなかなか作業も進まず、
未だ正式なご報告が出来ずにいます。

あれから3ヶ月。酷暑を越え、熱中症にも留意しながら皆様は感染対策に務め
各々の責任と判断で9月を迎えた事と存じます。

FJTAは引き続きスポーツ庁とガイドライン公式化の作業を継続していきますが、
今まさに必要な時宜にかなった情報を、会員の皆様そして日本の愛好家の皆様へ
ご提供していきたいとも考えております。

現在、感染状況が落ち着きはじめていることから、政府によるGOTOシリーズの開始、大規模イベントが人数規制緩和の方向に動き、経済活動の再開に拍車が掛かっています。
その状況を受け、日本のタンゴ界もレッスンの規制段階の緩和や、プラクティカやミロンガ再開に向けての動きが出てきています。

この機に合わせ、皆様に有益なガイドラインを発信したいと考えるものの、
全国団体であるFJTAとしては、各地域ごとの環境の差もあって、一律のガイドラインを発する事が難しい状況にあります。従って、主催者の皆様それぞれがご自身の地域や環境を鑑み、主催内容に対しご自身が参加者と社会に責任を取れるよう行動して頂く事をお願いするのが現状です。
特にタンゴダンスに関しては、元々3密に抵触するという事を忘れず、引き続き注意を払いながらの行動をお願いいたします。

なお、主催者の予防対策・参加者にお願いする予防対策は、以前のガイドライン通りですが、接触確認アプリ[COCOA]の使用を積極的に広めていただき、未だインストールされていない参加者には是非お勧めするようお願いいたします。

私共FJTAは今後も日本のタンゴを守り、タンゴ関係者・愛好家の皆様を守る事に尽力していきます。
感染者は被害者であり、誰でも感染する可能性はある。被害者を増やさないためにはどうすればよいのかを皆様も今一度ご留意いただき、タンゴの灯を消す事なく未来に向けて行動して頂くようお願いいたします。

日々刻々と変化する状況を、政府のや世の中の動きも参考にしながら、現実的な判断を皆様と共有したいと考えています。
ガイドライン・レッスン・プラクティカ・ミロンガ・コンサート等に関して、
ご意見などございましたら、是非ともFJTAまでご連絡ください。
引き続き皆様のご協力、宜しくお願い申し上げます。

最後に、一日も早い新型コロナウイルス感染症の終息と、皆様のご健康をお祈り申し上げます。

一般社団法人日本アルゼンチンタンゴ連盟 代表理事 飯塚久夫

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COCOAで本当に助かった! 実話編

都内Yスタジオ

参加者の一人Aさんがグループレッスン受講3日後に体調不良を感じ保健所に相談。
更にその2日後PCR検査を受診、陽性と判定され隔離対象となった。
Aさんは、定められた手順に従い、陽性となったことをスマホアプリCOCOAに登録した。

この教室はFJTAの推奨に従い、レッスン受講の条件をCOCOAのダウンロードとしていたので講師も含めて全員がCOCOAアプリをオンにしていた。

その為、講師を含めレッスンを受けた全員にも アプリから濃厚接触の通知が届いた。
突然の通知に戸惑ったが、すぐに保健所に相談したところ、すぐにPCR検査を無料で受けることができた。 この時点では、誰が感染者だったのか? 一切知らされていなかったが、生徒の一人から濃厚接触の通知が届いたとの報告が有ったため、講師も同様に通知があり、どうやらレッスン関係では?と推測は出来たが 個人情報保護法を守り各自がアプリの指示通りに行動し検査を迅速に受けることにした。

後日、Aさん本人から それほど悪化せずに 陰性判定を確認したと報告があった。
同じようにレッスンを受けた講師や受講者は全員 アプリの通知でPCR検査を優先的に受信でき、全員陰性であったことが後日確認された。 レッスン講師や参加者は、コロナ被害者のAさんへCOCOAに感染登録してくれた事へ感謝のメッセージと共に、Aさんは被害者であり気にする必要は無いことなど、参加者全員から回復を喜ぶメッセージも届けられた。
普段から、衛生管理、マスク着用、手指消毒などしっかり実施していたことも、感染予防に寄与したと参加者は実感している。

都内Zスタジオ

Bさんは、都内のスタジオZでグループレッスンを受けた3日後、配偶者が体調不良となりPCR検査の結果陽性と判定された。この時点では、Bさんに症状は全く出ていなかった。その2日後、Bさん本人も味覚障害を感じ保健所に相談してPCRの検査を受けた。 翌日、結果は陽性と判断された。

BさんはCOCOAアプリをダウンロードしていなかったのと、配偶者からの家庭内感染であろうとの確信もあったので、保健所の指示に従い隔離措置となった事は家族以外には知らせていなかった。 陰性判定後隔離終了し、再度レッスンに訪れ 「先生、私コロナに感染してしまってレッスンに来れなかったんですよ、陰性になったのでレッスン再開しました」と前触れもなく、報告があった。
講師は、Bさんの完治を喜ぶと同時に、万が一・・・もしかして・・・と不安に感じ自身も含め同じBさんとグループレッスンを受けていた生徒には、匿名で2週間以上前に参加者の感染が報告され、完治していることが共有された。

しかし、一部の生徒は不安から、PCR検査を受けられないか保健所に相談するも、症状が出ていない、濃厚接触の可能性も証明出来ないことから、PCR検査は見送られた。 仕方なく、自費で検査を受けたが、陰性であった為 ホッとした反面 経済的な負担も重く感じた。

Y教室もZ教室も、レッスンはマスク着用、手指消毒、体温チェックなどしっかりしていたのが幸いし、教室内での感染は結果的に防ぐことができている。
一方、Z教室で起こったドタバタや不安は、COCOAの導入があれば、迅速なPCR検査受信に繋がり、不安な時間や検査費用の負担などは最小限で済んだはずであった。

この出来事以降、Z教室では匿名とは言え不安から感染情報を回覧してしまった反省から、レッスン受講の条件にCOCOAダンロードを加え、受講前に必ず画面を確認するようにした。
ダウンロードに消極的な生徒には メリットを説明し導入をしてもらうよう説得している。

以上は、実際に起った出来事です。
各教室の了承を取り、個人特定につながるような情報は加工してあります。

COCOA導入さえしていれば、通知があれば優先して検査が受けられます。
今やもう、誰が感染してもおかしくない状況です。
個人情報の管理や不安な時間を最小限にするためにも、COCOAに導入をおすすめする実話をご紹介しました。

一般社団法人日本アルゼンチンタンゴ連盟 コンプライアンス担当理事 池田勝